CAPOX療法における副作用;神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー)対策

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神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー)が出ないために気を付けること

オキサリプラチンの副作用に末梢神経障害があります。治療を開始してすぐに起こる急性期の副作用(1週間程度続く)と、何回も投与した後から起こる蓄積性の副作用があります。

急性期の末梢神経障害

急性期の副作用は、投与後まもなく手足の先にしびれ感などの感覚異常が生じるもので、特に冷たいものを触ったときに起こりやすいため、皮膚との温度差の大きなものに触ったり、冷たいものを飲んだり食べたりすることを控えましょう。ただ、急性期の副作用は1週間ほどでほぼ回復するので、大きな問題になることはありません。

   

蓄積性の末梢神経障害

蓄積性の副作用は、徐々に手足の先がしびれ、不快感、痛みなどの症状として現れてきます。しびれの程度が強くなると、字が書きにくい、箸が持ちにくい、新聞がめくりにくい、ボタンが留めにくい、歩きにくいなど日常生活への影響が無視できなくなるので、その前にオキサリプラチンの投与量を減らしたり投与間隔を調整したりする必要があります。

冷たい物に触らない!

実際に、水道水な冷たい物を触ると電気が流れるようなしびれを感じます。

油断して直接手で触ってしびれを感じる物としては次のようなものがあります。

  1. 水道の蛇口、ドアの取っ手など金属類は危険です。
  2. 車に乗るときに安易に車に触ってもしびれを感じます。
  3. スマホを持って寒い中を歩いていると、たとえ手袋をはめていてもスマホが外気で冷やされそれが手に伝わり痺れを感じます。寒い所で金属を長時間持つことは危険です。
  4. 食事中に妻がスプーンを渡してくれましたが、冷たいスプーンも危険です。
  5. 食器も暖める必要があります。プラスチック製の食器であれば問題ありません。
  6. 暖房している部屋に置いてある、食器等陶磁器の裏側に安易に手を持ってゆくことも危険です。
  7. 最も危険であるのは水道水です。不用意に冷たい水道水に触ると電気が流れるようなしびれを感じます。
  8. 風呂に入るとお風呂の中の物は冷え切っています。お風呂の蓋以外の物に手を触れると危険です。シャワーの水は初めは冷たいので注意が必要です。私の場合、お風呂に入る前にお風呂を暖房して入るようにしています。
  9. 冷たい部屋に置いてある衣類も冷え切っています。散歩に出る時に、玄関で耳当てを探すために衣類に手を触れた時に、何と衣類も冷え切っていたためにしびれを感じました。冷たい物は、金属・陶磁器だけではありませんので注意が必要です。

まだ、冷たい物はいたるところにありますので、私の場合、手袋をはめて生活していまが、いつもはめている訳にもいかず、はずした時が危険です。

 

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