PCR検査陰性と判定後に感染判明相次ぐ、クラスター発生の病院

新型コロナウィルス感染症

PCR検査陰性と判定後に発熱

フェニックス加古川記念病院で、PCR検査陰性と判定後に入院患者と職員計25人が新型コロナウイルスに感染しクラスターが発生したことが分かりました。

最初の感染が分かった直後に全職員と、同じ病棟の全患者の計147人が受けたPCR検査で、陰性と判定された134人のうち、計12人の感染が後に判明したことがわかりました。

PCR検査は、実際は陽性なのに陰性と判定される「偽陰性」が3割程度あるとされていますが、検査をすり抜けてしまった患者がいることが大きな問題となっています。

 

検査の経過は次の様です

12月23日

転院を予定していた70代の男性患者が発熱し、抗原検査で最初の感染が判明。同室の3人を検査したところ、隣のベッドの80代男性も陽性に。

24~26日にPCR検査を実施

兵庫県加古川健康福祉事務所は、事務職を含む病院の全職員111人(産休中の1人除く)と、3階の全入院患者36人に同24~26日、PCR検査を実施。この段階で新たに患者8人、職員3人の感染が判明。

その後もPCR検査で陰性だったのに、発熱するなど発症する患者が相次ぐ

その後もPCR検査で陰性だったのに、発熱するなど発症する患者が相次ぎ、同病院が独自に抗原検査したところ、さらに患者5人、職員7人の感染が判明。病院は、非感染者として扱っていた患者を連日のように別の病室に移す対応を余儀なくされました。

なぜ「偽陰性」判定が起きるのか

感染5日目より前にPCR検査をすると「偽陽性」「偽陰性」のリスクが伴う!

初期にPCR検査を行うと、ウィルスが少なくウィルスをうまく採集できないため「偽陽性」判定が多くなるリスクが高くなります。

感染後8日目が偽陰性の可能性が最小になる

米国ジョンズ・ホプキンズ大学のLauren M. Kucirka氏らが7つの研究のプール解析を行ったところ、偽陰性率は、発症後3日目(感染後8日目)に最も低くなることがわかった。著者らは、偽陰性の可能性を最小限にするために、検査は発症から3日間待って実施すべきとしている。

感染してからの日にちと偽陰性率

感染1日目;100%
感染4日目;67%
感染5日目;COVID-19の典型的な発症日

発症してからの日にちと偽陰性率

・発症日(感染5日目)1日目;偽陰性率は38%
・発症3日目(感染8日目);偽陰性率は20%と最低になる。
・発症4日目(感染9日目);21%と再び増加
・発症17日目(感染21日目);に66%

感染したばかりの新型コロナウィルス患者からウィルスを採集することは難しいのです。また、病気が治癒し始めウィルスが減少すると再びウィルスの採集が困難になります。

PCR検査は、検査の特性をよく理解した上で、目的を持って計画的に実施するもの

「検査・検査・検査」を実施し、早期に感染者を見つけ出し感染を防ぐという考えは危険な考えです。 

PCR検査の精度は、タイミング・条件に影響されます。PCR検査は、検査の特性をよく理解した上で、目的を持って計画的に実施するものなのです。

新型コロナウィルス患者を見つけ出す最も効率の良い検査方法はPCR検査です。しかし、いくら精度の高い検査と言ってもタイミング・条件に影響を受けます。体内のウィルスが少ない段階、悪い条件で検査しなければいけない場合、再度検査を行う等の配慮が必要となります。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました