大阪の新型コロナ累計死者数が“全国最多”738人に

経過と近況

1月16日、大阪府で16日、新たに629人の新型コロナウイルスへの感染が確認され、12人が死亡しました。累計の死者数は738人となりました。

なぜ大阪は新型コロナ死亡者が多いのか?

答えは極めて簡単です。大阪府では高齢者の感染者が極めて多い」からです。

では、東京都と比較して大阪府の高齢者の感染が実際にどのようになっているか見てゆきましょう。

東京・大阪の 新型コロナ感染確認数の違い

上のグラフは、東京都と大阪府の感染確認者数を表したグラフです。東京都は、昨年の12月以前から感染者が増え続けています。極めて危険な状態です。それに対して、大阪は12月の初めは東京都とほぼ同じ感染者数でしたが、、年末にまでは感染者数が減っています。一時的に感染者を減らすことが出来ていたのです。

感染者数だけを見ると大阪は東京都の三分の一でとても死亡者数が東京都より多いとはとても思えないです。大阪には死亡者が多い明確な理由があるのです。

次に年齢別に比較してみましょう。

東京都と大阪府の年齢別陽性者数

これは、1月16日に発表された感染確認者数と割合を年代別に集計したものです。昨年度は、大阪府は高齢者の感染が多いことが顕著でしたが、新年度に入り大阪府も東京都と非常によく似てきています。

どちらも共通する点は20歳代の感染者数が圧倒的に多いことです。東京都は25%に対して大阪府は21%となっています。

20歳代の感染者は無症状か比較的軽症の患者が多く、この世代の感染者が増えたとしても、医療現場を圧迫することはありません。しかし、新型コロナは無症状であっても感染力を持っており、高齢者に感染が拡大することを防ぐためには20歳代で無症状で済むと言えども感染者が出ないことが大切です。

次に世代別に東京都との違いを見てみましょう。

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大阪は60歳以上の感染者の割合が高い

世代別に東京都と大阪府を比較すると違いがはっきりと見えてきます。

50歳代未満
東京都の感染者の多くが50歳代以下でおよそ63%になっています。それに対して、大阪府では約59%になっています。

60歳以上
60歳以上では、東京都は22%に対して大阪府は27%と大阪府は高齢者の感染者が多いことが顕著です。

このグラフは、東京都と大阪府の新型コロナ陽性確認者の年齢別割合を表したものです。東京が青、大阪が橙色です。

東京都では、感染者の年齢が比較的若く、20歳代から50歳代に集中しています。東京に対して大阪は、50歳以上も感染者の割合が高いです。特に、70歳代、80歳代の感染者が東京より多いことが顕著に分かります。

大阪は東京と比較して全体の感染者数は少なくても、高齢者の感染する割合は高いです。重症化する人も多く、延命治療を望まない高齢者もいるため死亡者数が増えているのです。

高齢者は重症化する可能性が高く、医療リソースを多く消耗してしまいます。何としても高齢者の感染は避けたいものです。大阪の感染状況は感染者数は減っても、高齢者の感染者が多くまだまだ危険であると言えます。

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