空気感染の報告
事例1 中国のレストランで離れた席でも感染
有名なのは、3家族10人のクラスターが発生した中国広州市のレストランでの感染拡大だ。 2020年1月24日、レストランの3階で83人の客と8人のスタッフの合計91人いる中、客は15のテーブルで昼食を取っていた。この感染者を出したテーブルを調べた結果、テーブルの配置が2m以上離れていたため、研究グループはエアロゾルによる感染が起こったと結論づけた。
事例2 マンションの階をまたいだ感染
マンションのある階で感染者が出た際に、別の階で垂直方向に排水管でつながった部屋の家族でも感染者が出た。研究グループは糞便を介したエアロゾル感染が起きた可能性があると報告した。これは糞便中に感染性のあるウイルスがあり、しかもエアロゾルでの感染が起きるという2つの意味で新しい発見を含む。
空気感染を起こさない環境
エアロゾルによる感染が起こる可能性は否定できない。室内では換気や紫外線灯による消毒、空気清浄機などの感染対策を強化求められる。日本のように、ほぼ全員がマスクを着用し、三密を避けて換気するという対応は正しい。
「0次予防」、「primordial prevention」
「0次予防」、「primordial prevention」とは、オフィスや住まいを健康的に整備し、そもそも感染症にかかりにくい環境を作るという取り組みのことを言う。新型コロナウイルス感染症の室内感染について、エアロゾルによる感染が起こる可能性があり、換気や紫外線灯による消毒、空気清浄機などの感染対策を強化する必要がある。
プラズマクラスターで「新型コロナが減少」
シャープは、同社のプラズマクラスターにより、空気中を浮遊する新型コロナウイルスが減少する効果を実証したと発表しました。飛沫・エアロゾル感染を模した試験装置でプラズマクラスターイオンを約30秒照射したところ、浮遊する感染性の新型コロナウイルス数が91.3%減少したことを確認したといいます。
プラズマクラスターは、シャープが自社の空気清浄機などに搭載している独自機能。プラスイオンとマイナスイオンを同時に空中へ放出することで、浮遊する細菌やカビ・ウイルス・アレルゲンなどを分解できるとうたっています。https://www.youtube.com/embed/PI_j2m5MMs0?feature=oembed
シャープ 専務執行役員 スマートライフグループ長兼Smart Appliances & Solutions事業本部長の沖津雅浩氏は、
「今回、空気中に浮遊する新型コロナウイルスに対して、プラズマクラスター技術が感染価減少の効果があることを実証できたことで、新型コロナウイルスの感染リスク低減に向けて、効果的なプラズマクラスター技術の応用や活用方法の検討を行ない、提案をしていきたい。
プラズマクラスター技術により、健康的、衛生的で快適な空気環境を世界に届けたい。そのためには、さまざまな作用メカニズムの解明を進め、一般家庭や業務用分野におけるさまざまな空気の困りごとに耳を傾け、プラズマクラスター技術の進化と効果検証を続け、解決したい」と述べた。
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