本日までの新型コロナウイルス感染症に関する状況を簡単にまとめます。
新型コロナウイルス感染症の発生状況
2020年 7月12日
国内感染者2万1584人 死亡者983人
海外感染者1226万8630人 死亡者55万4928人
国内
全国
東京都で206人、埼玉県で35人、神奈川県で35人など、全国で合わせて386人の感染者
・千葉県14人。職員と入所者計4人が感染した松戸市の特別養護老人ホーム「松戸陽だまり館」で、クラスター(感染者集団)が発生。
・京都市9人。食事会でクラスターが発生し、計20人の感染。
・沖縄県、普天間基地やキャンプ・ハンセンなどで米軍関係者50人以上感染。
・和歌山県7人、兵庫県5人、
・神奈川県35人。川崎市宮前区にある市立小学校に勤める50代の女性教諭の感染。小学校は13日から当面休校。
・大阪府28人。黄信号が12日につく可能性大。黄信号では密集・密接・密閉の「3密」回避などの徹底を求め、高齢者らに特に注意を呼びかける。
護師3人夜通しのパーティーに参加し感染
・ 看護師や患者が新型コロナウイルスに感染した近畿大奈良病院(奈良県生駒市)が謝罪し、看護師3人は休日に夜通しのパーティーに参加したり、カラオケ店などに行ったりしていたとのこと。
埼玉、対策がとられていない接待を伴う飲食店に休業要請
・埼玉県35人。感染防止対策がとられていない接待を伴う飲食店に対し、特別措置法に基づき、13日以降に休業要請を行うことを決めた。
東京都感染の抑え込みを図る方針
東京都206人。
・20代は90人、30代は54人の合わせて144人で、全体のおよそ70%
・101人は今のところ感染経路がわかっていません。
・ホストクラブやキャバクラ店など近い距離での接客を伴う店の従業員や客が48人
「市中感染」が拡大している兆候もある。都は感染者の増加が顕著な新宿区について、感染経路の調査などに当たる区保健所の機能強化を支援し、感染の抑え込みを図る方針。
・東京都文京区は11日、区立保育園で新たに保育士1人と園児18人の感染が明らかになった。すでに保育士と園児計3人の新型コロナウイルス感染が判明しており、この園の感染者の合計は園児20人、保育士2人の22人となった。
海外
世界全体で1249万8722人となっています。また、亡くなった人は56万209人。
感染者の多い国
▽アメリカが318万4573人、
▽ブラジルが180万827人、
▽インドが82万916人、
▽ロシアが71万2863人、
対策
密集した空間や換気の悪い屋内で空気感染
世界保健機関(WHO)は9日、科学的な分析に基づく最新の報告を発表し、密集した空間や換気の悪い屋内で空気中の微粒子を介した感染が発生する可能性を否定できないとした。
感染経路
細菌やウイルスなどの病原体が人から人に感染する経路(ルート)を感染経路と言います。感染経路は大きく、
- 接触感染
- 飛沫感染
- 空気感染
の3つに分けられます。
飛沫感染と空気感染
飛沫感染とは
- 咳、くしゃみ、発声の際に、口や鼻から病原体を含む大きなエアロゾルが飛び出し、近くにいる人の顔に直接かかり、眼、鼻、口の粘膜から感染する経路
- 飛沫感染する代表的な感染症は、季節性インフルエンザ、百日咳、風疹、おたふくかぜなど
空気感染とは
- 病原体が小さなエアロゾル(あるいは飛沫核)や埃に付着した状態で空気中を浮遊し、これを吸入することで感染する経路
- 空気感染する代表的な感染症は、はしか、水ぼうそう、肺結核など
エアロゾルとは
【NHKスペシャル】 換気が重要 | 新型コロナウイルス“マイクロ飛沫(まつ)感染”からわかる予防 | NHK
水分を多く含み、粒子径が比較的大きな微粒子を飛沫 dropletと呼び、水分量が少なく、粒子径が比較的小さな微粒子をエアロゾル aerosolと呼んで区別するのが一般的です。
飛沫は重たいので、遠くに飛ばないうちに重力によって地面に落ちますが、エアロゾルは飛沫よりも軽いので、滞空時間が長く、気流によって遠くまで運ばれることがあります。
空気感染のリスク
空気感染のリスクはあり得る
- ウイルスは空気を漂うことにより、発生源から1~2メートル以上離れたところに到達可能である。
- 数10メートル浮遊するケースもある。
- 空気中を漂うウイルスを含むマイクロドロップレットを吸入することによって、屋内の閉鎖空間、なかでも人が密集しており、換気が不十分な環境において感染する恐れがある。
- 公共の建物、職場、学校、病院、高齢者施設における効果的かつ十分な換気が必要
- 換気に局所排気装置、高性能エアフィルター、紫外線などを併用。こうした装置がない場合は、部屋の対角線上の窓を各10cm開ける。
- 公共交通機関や公共の建造物内における密集の回避
- 屋外や三密に当らない場所については、空気感染を恐れる必要性はほとんどないと考えてよい
三密を避け、日ごろから人と人との距離を1メートル以上空ける、それよりも近い距離で話しをするときはマスクを着ける、こまめに手を洗うといった基本的なことを地道に続けることがこれまで以上に重要となります。
【参考】
新型コロナウイルス:やっぱり空気感染するの?
【NHKスペシャル】 換気が重要 | 新型コロナウイルス“マイクロ飛沫(まつ)感染”からわかる予防 | NHK
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